Artist Now                                                                      SILKLAND GALLERY
TOPお問い合わせサイトマップ
   
  展覧会一覧へ作家一覧へ
   
 

陽に“タチドマル”
北村 さゆり 展

 
北村 さゆり 先生
 
Sayuri Kitamura Message
   
     

 「絵を描いていられたらそれで幸せ」、そう思っていたら、今まで描き続けられた。自然を観察しタブローに創りこんでいく。普段は、日常生活で感じる「自分の等身大」をモットーに作品に取り組んでいる。そしてここ8年、時代小説の挿絵に関わっている。
 タブローと挿絵が一致しないと言われた事がある。自分の作品と小説に関わる絵とでは、使う引き出しが違うからだろう。前述したように、私は1960年生まれ、日本の文化にどっぷり浸かった女子の等身大を描いている。一方挿絵は、文章から受ける雰囲気やスピード感、静けさ、浮かびあがる色etc.に反応し、鎌倉、戦国、江戸と未体験の時代に飛び込んでいかないといけない。挿絵のお仕事は役者に似てるのかもしれないとも思う。小説がご主人様であり、私の描く挿絵に「“我”なんて必要ない」と思っている。いくらでも化けられるのだ。如何様にもご主人様に染まりたいから。
 私は、ただ絵が描ければ嬉しいのである。

 2013年 1月

北村 さゆり

 

  北村さゆり
 
     


伊東潤著『国を蹴った男』(講談社)カバー原画73×30cm

装丁家の芦澤泰偉氏から「ウォーリーをさがせ!」のような合戦図が欲しいと依頼された。
足軽達を活劇のように表現している江戸時代後期制作の「関ヶ原合戦屏風」を参考に墨と水彩絵の具で描いた。
幸運なことに2012年下半期直木賞(第148回)の候補作品である。(1/6現在)

 

2013年1月 ギャラリー通信56より

 
会社概要個人情報保護について採用情報 サイトのご利用についてリンク