畫廊主持之聲

Ko Teichin voice

「謝謝」と「再見」 ~出会いは私のエネルギー源~

「謝謝」と「再見」 ~出会いは私のエネルギー源~

四周年記念展には多くの方にご来廊いただき、励ましの声もたくさん頂戴しました。 お客様おひとりおひとりとのかけがえのない出会いと絆に心から感謝した、うれしい二週間でした。 これからも皆様と私どもの幸福のために、前に前に進んで参る所存です。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

記念展の会期中、私は母校・文化女子大学の同窓会「紫友会」総会に出席し、ここでも出会いの有難さをかみしめていました。 出席した二百十数名のOGは二十代から八十代まで、ファッションを学んだだけあってお洒落な方ばかり。見ているだけでも楽しくなるような華やかさでした。年代を問わず、皆さんがイキイキとしていらっしゃって、その姿からあふれでる元気をしっかりいただいて帰ってきました。

文化女子大での三年間は、まさに出会いのレッスンでした。のちに私が画商という天職を得たのも、今にして思えば「出会いこそが人生を変える」という恩師の荻村先生の言葉どおりの展開でした。当時まだ在学中の私がある企画を立案した際には、荻村先生から大沼理事長までが応援してくださり、来日して数年の私にとって、たくさんのご縁が前進するエネルギーそのものだったように思います。荻村先生は残念ながらご欠席でしたが、数えで八十歳になる今も現役の大沼理事長や、当時修論を指導してくださった 濱田先生(理事)ともお久しぶりにお目にかかり、懐かしい時代を振り返りました。 また、弓削田先生との嬉しい再会もありました。文化を卒業後、そのまま教壇に立ってこられた先輩は、昨年定年を迎えたのを機に、中国・上海校での教師生活をスタートされたとのこと。

 

顧 定珍 の声 / シルクランド画廊 



弓削田先生   上海で教鞭をとりながら、日本のファッション文化を中国に伝えている。

 

「『謝謝』と『再見』は大好きな言葉です」と締めくくられた彼女からのメールを見ながら、日本のファッション文化を中国で広める 彼女と、中国人作家の作品を日本に紹介してきた私と、二本の架け橋が交差しているようですっかりうれしくなりました。 私も、ひとつでも多くの「謝謝」と「再見」を言えるように…これからも笑顔でがんばります!

 

  2007年2月
                              シルクランド画廊  顧 定珍