月刊美術 2025年6月号に「蔡國華展 ― 生への讃歌 ―」の情報が掲載されております。

月刊美術 2025年6月号掲載記事
【記事内容】
京橋から広がる画面に刻んだ感動の輪
洋画家・蔡國華の新作およそ30点による個展が、この春銀座から京橋に移転したシルクランド画廊で開催される。一年の半分を過ごすオーストラリア・シドニーの街角の風景や5月に訪れたイタリア・トスカーナ地方の素朴な田園風景、またミュージシャンを描いた《ジャズプレイヤー》シリーズをメインに、静物や人物も出品。本質を見つめる観察眼とそれを瞬時に筆で捉えるデッサン力で、目に映った感動をすばやい筆致で画面上に刻んでいく独自のスタイルは、幅広いファンから親しまれている。「京橋は以前アトリエを構えたこともある、私にとってゆかりある街。充実した作品を発表することで、発展の一翼を担いたい」と意気込む。京橋の新しいアートの発信地としてスタートしたシルクランド画廊が、会期中感動の輪を広げる拠点となる。
【蔡國華 さい・こっか】
1964年中国上海市生まれ。85年上海紡績工業専科学校(現東華大学)美術科卒業。87年上海交通大学芸術進修班修了。97年武蔵野美術大学大学院造形研究科卒業。98年第4回前田寛治大賞展(佳作賞2001年、04年 )。06年池田20世紀美術館にて個展開催。日本橋高島屋美術画廊ほか個展多数。