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上海ビエンナーレを観る

上海ビエンナーレを観る

同時代の作家たちの動向とさまざまな世界観の力を信じ、ご提案できる「感性」の枠を広げていきたい。

 隔年開催の本展は、今回で6回目。4月には「シンガポールビエンナーレ」「韓国・光州ビエンナーレ」との合同記者発表会が日本で開催され、アジア発のアートイベントを広くアピールしました。

今回のテーマは「超設計」。上海美術館を中心とした3会場での展観です。日本からは国内外で広く人気を集める奈良美智氏、中村哲也氏らが出展しました。

開幕初日から観客であふれ、私が訪れた10 月中旬は平日にも関わらず、館内には若者の姿が多く見られました。私が来日した17 年前までは、中国で観られる海外作家といえばピカソなど大家ばかり。上海で、同時代の若手海外作家をクローズアップした展観に触れ、隔世の感を禁じ得ません。

作品は、広い館内を生かした大作が目立ちました。先述の奈良氏は、女の子の頭を模した巨大なオブジェ(D)、中村氏はスポーツカーを思わせる美しいレプリカを出展していました。等身大の自分を人形にして何体も並べるドイツの作家も見られました。(ページ左下、E)

また、コンセプチュアルアート(観念的芸術)で印象に残ったのは、壁一面に黄と黒の横縞を見せた作品(C) です。イギリス人作家が制作したこの作品の前では、記念撮影をする観客が多く、あたかもその様子も含めて「作品」のように見えました。また、中国でよく見られる家族写真をアレンジした中国人作家、張暁剛(ジャン・シャオガン)の作品(B) も、時代性を感じさせるものでした。真っ暗な室内で、古琴の音に連動して蛍光灯が1本、また1 本と点灯していく作品(A)もあり、時間という概念を見せていました。

正直に申し上げると、今回私が観た世界は、これまで自分が関わってきた「美術」とは大きくジャンルが異なり、感覚が追いつかない面もありました。しかし、私どもの扱う作品とはテイストこそ違うものの、「枠にとらわれない」という共通点を感じます。どういう表現であれ、その時代や社会性を反映しており、作家の思いがこめられていることは間違いありません。

上海ビエンナーレのキュレーターを務めた方が、シルクランド画廊の椅子に腰をおろした途端「気持ちがいい…ここの絵は家に飾りたくなる」とおっしゃるのを聞いて、「美術館で観る作品と、家で眺めたい作品が一致するとは限らないのだな」と感じました。理屈抜きで楽しめて、日常に溶けこむ作品をご紹介する私どもの姿勢は変わりません。一方で今回目にしたような、刺激的で、作家の「発想」に惚れこむような鑑賞のかたちがあることも忘れないでおきたいと思いました。

かつて壮麗なルーブル美術館の敷地に、現代的なガラスのピラミッドが出現したとき、その斬新さに世界中が驚き、時が経つにつれ、その勇気あるセンスは多くの方が認めるところとなりました 。

私 自身はこれまで「前衛芸術」や、抽象、具象などの枠組みを意識せず、感動できる絵を求めてきましたが、今後もあらゆる機会を通じ、同時代の作家たちの動向とさまざまな世界観の力を信じ、ご提案できる「感性」の枠を広げていきたいと考えております。

 

 

 

  

写真右:ドイツの作家の作品(右)等身大の人形の隣に並んでみる顧定珍。

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